ステロイドによるリバウンド克服~乾癬(掌、足裏、足の紅皮症様乾癬)~

こんにちは(#^.^#)

ステロイドを使用されてきた『尋常性乾癬』の患者さんが、頑張ってステロイドの離脱に踏み切り辛いリバウンドを乗り越えた闘病記をお伝えしていきます。


「ステロイドを減らしたい!やめたい!」と考える『乾癬』の方へ

軽症のうちはステロイドをたまに塗る程度でコントロールすることが出来ますが、一定レベルを超えるとかなり強力なステロイドでも制御が効かなくなってくると思います。

次の手段としては内服で、『ビタミンA誘導体』『PDE阻害薬』『免疫抑制剤』『生物学的製剤』などが挙げられます。これらの中には敗血症などの重篤な副作用が出る可能性があるので、使用できる方の制限や条件があります。乾癬の内服をお考えの方は、担当医・専門医に確認することをお勧めします。


いざ内服を勧められると、皆さんは躊躇されるかと思います。理由はこんな感じ。

  1. 副作用がキツそうなので体が心配
  2. 高額なので費用面が心配(服用し続ける負担は大きい)
  3. 症状は抑えられるが治るわけでは無い


なぜステロイドをやめたいと考えるのか??

一番の理由は、ステロイドの副作用が心配ということ

  • 皮膚が薄くなり弱くなる
  • 内出血しやすくなる(血管がもろくなる)
  • 皮膚の免疫が低下する
  • 効きが悪くなり強い薬じゃないと効かなくなる
  • 中止すると離脱症状が出るので怖い


    副作用以外のやめたい理由
  • 毎日全身に塗るのがめんどくさい!
  • 皮膚科は待ち時間が長いからイヤだ!
  • 塗っても治らないのが分かるから

これも患者さんから良く聞く理由です。

ステロイドを塗らなくて済むようになれば、どれだけ苦痛が軽減されるか?『生活の質』が相当変わることでしょう!



まずはこちらをご覧ください。

手のひらの重症乾癬の写真

塗っている時でも赤みは強かったですが、ステロイドを塗るのをやめると写真の様に更なる皮膚炎の激悪化をみたので『ステロイド依存状態』だったことが分かります。痒みとともに亀裂が生じ痛みも出てきます。


決死の覚悟で「ステロイドをやめたい!」

真面目にステロイドを塗ってはいるものの、回復の兆しも無かったそうです。更なる治療を求めご自身で乾癬の事を勉強し、以下の事を実践したそうです。

  • 食事のコントロール
  • ビオチン療法
  • 乾癬に良いとされる外用
  • 乾癬に良いとされるサプリメント

自分なりに色々と調べて実践できる「ありとあらゆるもの」はやってみた!でも・・・結果がついてこない(*_*;

自分では限界があると思い「専門家に相談しよう」と当薬局に相談くださいました。


激しいリバウンド

どうしてもステロイドをやめたい、と強いご希望でしたので様子を見ながら進めることにしました。離脱症状が激しいと体への負担も大きく、発熱や体温調節機能失調、汗、だるさ、むくみ、睡眠障害などで通常の生活を送ることが出来なくなります。本来なら入院して過ごさなくていけないレベルでしょう。



リバウンド症状が出ている間に、元となる乾癬も治まるよう食事や生活を徹底していただきました。体調を崩さぬよう「漢方」や「健康食品」を利用してよい栄養状態を保っていただきました。来局の度に見た真っ赤な皮膚炎や亀裂、皮剥け、腫れが忘れもしません。相当辛そうでしたが、本人の意思で乗り越えてくれました!


リバウンド後に訪れた幸せ☆彡

リバウンドにより激しい炎症が治まってきたと同時に、もともとあった乾癬まで改善できたのでツルツルの肌に変身できました~(^^)/~~

ここが単なる脱ステロイドとの大きな違いですね!



ステロイドを止めたい!!

って思っている方は参考になると思います(*^▽^*)

この方の治療経過は以下のページからご覧いただけます。↓

掌と足の裏、足の紅皮症様重症例、脱ステ成功!


※注意
ステロイドを中止する際は、離脱症状により予想をはるかに上回る悪化を見ることもあります。塗布した部位以外の皮膚にも炎症が拡大し、真っ赤になり腫れあがったり、熱感、掻痒、痛み等が出てきます。皮膚症状のみならず、発熱、だるさ、倦怠感、不眠、むくみなどが出ることも多々あります。使用したステロイドのランクや使用期間、外用か内服か、それに体質も関係するようですが、少量で短期間の使用にもかかわらず離脱症状が強めに出る方も経験しております。中止する際は、これらを理解した上で進めていかなければなりません。皮膚科医や専門家に相談しながら実行することをお勧めします。


お問い合わせは、お電話又はメールにて

お待ちしております☆彡

0274-23-1644




この記事の執筆者

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下田弘通

♦薬剤師
♦国際中医師

日水製薬㈱主催 全国7会場でサテライト放映『スキンケア研修会』講師
栃木中医薬研究会
『皮膚病に対する漢方での対応』講師
長野県84(ヤシ)の会
『バイオリンクと皮膚病』講師
栃木ヤクケンみどり会
『皮膚病に対するバイオリンク』講師
神奈川、東京、千葉ヤクケンみどり会合同zoom研修会
『皮膚病を通じて学んだこと』講師
群馬県薬剤師会主催「登録販売者 資質向上外部研修会」「薬局製剤研修会」講師
幼稚園にてお母さん向け子育て支援セミナー
『食品添加物について』『アレルギー対策について』講演
『FM群馬』『FMラジオ高崎』ラジオ出演
皮膚病専門講座受講済

DAIZENDO
大善堂シモダ薬局
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皮膚病担当薬剤師
下田弘通(しもだひろみち)

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