乾癬と漢方薬
~現在の治療が上手くいっていない方へ~
改善例に興味ある方はこちらから
NEW乾癬の改善例⑥(抗がん剤治療をキッカケに急拡大した症例(40代女性))
乾癬の改善例⑤(見た目と好発部位から乾癬と思われる症例(60代女性))
乾癬の改善例④(転んだことで発症し、産後から悪化した尋常性乾癬(30代女性))
乾癬の改善例③(10年以上悩まされ続けていた尋常性乾癬(50代女性))
乾癬の改善例②(手のひらと足の裏の皮むけが激しい尋常性乾癬)
乾癬の改善例①(痒みと見た目に辛くて泣きたくなっていた乾癬(10代女性))
目次
乾癬とは
炎症性角化症の中でも炎症が顕著な皮膚疾患
♦有病率は、日本では0.1~0.2%程度、米国で5%弱
(従来、日本では人口の0.02~0.1%と言われていた)
♦日本では20万人程度
(食生活の欧米化により年々増加傾向、ここ10年で倍増)
♦群馬県で換算すると、3,333人
♦男性がなりやすく女性の約2倍
表皮の角化細胞の増殖が亢進し、基底細胞の周期が本来の7日から約2日まで短縮する。皮膚のターンオーバーがとても早くなり、6~8日くらいまで短縮されるため皮がポロポロ剥けてしまう。
ターンオーバーが早いと良い気がするが、未熟な皮膚が次々と出来てくるだけで柔らかい正常皮膚にはならず、白い皮が付着した状態となる。
尋常性乾癬の特徴的な像(赤い患部に白く分厚い皮が付着)
乾癬の症状
♦正常皮膚との境界がハッキリ
♦形は様々で小さな乾癬が次第に融合・拡大
♦患部は赤いorピンク色
♦蝋片現象
♦アウスピッツ血露現象
♦ケブネル現象
♦冬に悪化、夏に軽快の傾向
※(補足)
蠟片現象:銀白色の鱗屑(フケの様な粉)が付着する
アウスピッツ血露現象:銀白色のフケ様を剥がすと出血点がみられる
ケブネル現象:健常な皮膚に「掻く」などの物理的刺激が加わる事で乾癬を発症する
尋常性乾癬の典型パターン
書物では乾癬は痒みがない場合が多いと記載されているが、来局される方は痒みのある方が多い。掻くことでケブネル現象により乾癬が悪化・拡大、より難治化していると考えられる。
皮疹が消失した後には、色素脱失が生じることが多い。
乾癬患者さんの多くは病院や皮膚科での治療を受けており、ステロイドやビタミンD3の外用等で対策を講じている。難治性で再発率も高いため、『ステロイド内服』や『免疫抑制剤』、『生物学的製剤』などが使用される。使用制限のあるお薬もあるので皮膚科専門医に相談してみると良いでしょう!
(参考)追加で役立ちそうなページ
乾癬の出やすい部位
膝、肘、頭皮、背中、腰、尻など圧や刺激を受けやすい部分に出る傾向がある。また、手足の爪が乾癬(爪乾癬)になることもある。
手のひらや足の裏、顔面、関節窩、粘膜に出ることは珍しい。
反対型の場合、手のひらや足の裏に出現する。間擦疹型は、脇の下、ヘソの周囲、鼠蹊部、乳房下などに出現する。
年齢・性別による特徴
一般に青年期以降に発症しやすく、若い方には少ない傾向がある。
女性の場合、10代か50代になりやすいと言われ、男性では30~40代が多い。
乾癬の原因
遺伝的要因とともに様々な環境要素が関与
- 糖尿病
- 肝臓病など内臓疾患
- 高脂肪食
- 内臓脂肪の増加
- 薬剤(カルシウム拮抗薬、インドメタシン、β-ブロッカー、ACE阻害薬、テトラサイクリン、
ジゴキシン、抗マラリア薬、IFN-αなど) - 外傷など物理的刺激
- 妊娠
- ストレス
- 感染症(扁桃腺炎、風邪など)
- HIV感染
- バランスの悪い食事
- 睡眠不足
- 夜更かし
などが引き金になるといわれている。
乾癬の特徴
♦ケブネル現象(健康な皮膚部分に刺激を与えていると、その部位にも乾癬を生じる)
♦蝋片現象(鱗屑をこすると、銀白色の雲母状のフケ様のものがはがれてくる)
♦アウスピッツ現象(白いフケ様を剥がすと出血点が見える)
♦爪の変化(点状陥没、爪の混濁、肥厚、剥離など)
急性滴状乾癬は、幼年児に上気道感染症をきっかけに急に全身に小さな乾癬が多発するが、比較的治りやすいとされている)
爪の乾癬(足)
乾癬の分類
♦尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)
乾癬のうちほとんどがこの尋常性乾癬に相当する。乾癬の基本型。
紅斑と鱗屑を伴い、剥がすとアウスピッツ血露現象がみられる。紅斑部分は皮膚がやや盛り上がり、小さな乾癬が悪化と共に徐々に融合して範囲を拡大していく。
♦滴状乾癬(てきじょうかんせん)
やや固着性の隣屑を有する米粒大~大豆大くらいの紅斑が全身に散在性に多発。急性滴状乾癬の場合、小児の上気道感染(β溶連菌)をきっかけに、急性に全身播種性に小さな皮疹が多発することが多い。この場合は比較的治りやすい。ASLO値の上昇がみられる。
♦乾癬性紅皮症(かんせんせいこうひしょう)
乾癬が汎発性となり紅皮症(全身真っ赤)となったもので、寛解する過程で典型的な乾癬の皮疹をみる重症例。
紅皮症となっても一部に乾癬の皮疹の特徴を備えており健常皮膚が残っていることが多い。
♦関節症性乾癬(かんせつしょうせいかんせん)
非リウマチ性関節炎を合併する乾癬で、炎症症状の強い汎発化例(紅皮症)や膿疱性乾癬に合併する頻度が高い。爪の変化も多く、関節症状は非対称性で、大関節(脊椎や仙腸)もしばしば侵される。指趾、手足、肘膝関節の腫れ、痛みから関節の変形や強直、指趾末節崩壊を伴うこともある。関節付近の骨粗しょう症や関節軟部組織の炎症がみられる。乾癬の5~7%を占める。
リウマチ様関節炎と鑑別しがたいことがあるが、リウマチ因子の検査が陰性のことが多い。
♦膿疱性乾癬(のうほうせいかんせん)
全身または限局性の紅斑の上に無菌性の膿疱が多発する。尋常性乾癬に移行あるいは混在しうる乾癬の病型の一つ。感染症、ステロイド全身投与、妊娠、薬剤、ストレスなどが誘発の原因となる場合がある。膿疱は表面的で速やかに乾燥し、環状、不規則な形の落屑、痂皮となる。びらんはあまりみられない。発熱や全身倦怠感などの全身症状を伴うことが多い。全身性のものは重度で難治性。
膿疱性乾癬は、以下の分類に分けることができる。
- 急性汎発性膿疱性乾癬
急な発熱、全身倦怠感、関節痛とともに全身の皮膚が潮紅し、無菌性小膿疱が多発し融合する。膿疱が消えた後、環状鱗屑が残る。爪の膿疱により爪の混濁や剥離をきたすことがある。また、粘膜症状(地図状舌、口内炎、結膜炎、亀頭包皮炎など)を伴うこともある。低カリウム血症、低アルブミン血症、類白血病の反応あり。
- 妊娠性汎発性膿疱性乾癬
妊娠を機に発症した膿疱性乾癬と考えられているが、疱疹状膿痂疹と同じではないかという意見もある。
- 環状膿疱性乾癬
紅斑辺縁に小膿疱が環状に並び、鱗屑が付着する。
鑑別診断
頑鱗、脂漏性湿疹、ジベルばら色粃糠疹、類乾癬、扁平苔癬、毛孔性紅色粃糠疹、掌蹠膿疱症、ライター病など
乾癬の疫学
- 人種差があり(白人>東洋人>黒人>インディアン)
- 地域差があり(北方>南方)
- 島国で頻度が高い
- 日本では、戦後に増加してきた
- 高コレステロール血症、高脂血症などが重要なFactor
乾癬性紅皮症
病院や皮膚科での西洋医学的治療法
- ステロイド軟膏(ODTほか) ➤ ステロイドの副作用についての詳細
- ビタミンD3軟膏
- PUVA療法(汎発型はPUVA浴)
- UVB療法
- ゲッケルマン療法(コールタール軟膏と紫外線照射との併用)
- シクロスポリン(サンディミュン、ネオーラル) ➤ シクロスポリンの副作用についての詳細
- エトレチナート(チガソン)
- ウステキヌマブ(ステラーラ)~生物学的製剤
- メトトレキサートMTX(メソトレキセート)
- TNF-α阻害薬(ヒュミラ)
- 感染病巣の治療(急性滴状乾癬など)
乾癬の漢方治療と養生
中医学的弁証(タイプ分け)
- 血熱(けつねつ)
- 血燥(けっそう)
- 血瘀(けつお)
- 湿熱膿毒(しつねつのうどく)
- 熱毒(ねつどく)
- 肝腎不足(かんじんふそく)
- 血虚(けっきょ)
- 風熱(ふうねつ)
よく使用される漢方薬
- 清営顆粒(せいえいかりゅう)
- 瀉火利湿顆粒(しゃかりしつかりゅう)
- 黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
- 温清飲(うんせいいん)
- 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
- 白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)
- 荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
- 涼解楽(りょうかいらく)
- 冠元顆粒(かんげんかりゅう)
- 三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)
- 当帰飲子(とうきいんし)
その他、状況に応じて漢方薬や自然食品を使用する場合もあります。
「なりやすい方の特徴」の当てはまる項目を減らす事が、根本治療を目指したり再発リスクを減らす事にはとても大切です。
乾癬になりやすい方の特徴
- 偏食傾向がある
- 欧米食が好き
- インスタント食品をよく食べる
- ファストフードによく行く
- 甘い物やジュース類、アイス、お菓子が好き
- 冷たいものを好む
- 野菜の量が少ない
- 冷え性
- 夜更かしする傾向にある
- お酒、たばこを好む
- 乳製品(牛乳、ヨーグルト、チーズなど)を好む
- 忙しいまたはせっかちな性格
- イライラする
- 風邪をひきやすい
- 免疫力に自信がない
- 仕事が忙しすぎる
尋常性乾癬の改善例➀
痒みと見た目に辛くて泣きたくなっていた乾癬(10代女性)
症状
『尋常性乾癬』
高校2年の夏『乾癬』と診断された。
ステロイドを塗らないと痒いし、塗っていても治らない・・・。
鏡を見るたび「気持ち悪い。。。」皮膚をはぎ取りたい。思春期の女子にとっては凄くつらい状態でした。
ご来店前の状況
高校2年生の夏に初めて皮膚の異変に気付き、治らないので皮膚科へ。『尋常性乾癬』という診断を受けすごくショックを受けました。
身内に乾癬で悩む方がいたので、なんとなく乾癬がどういうものなのか、治らないもので一生付き合っていくものという認識があったようです。それから、ステロイドを毎日塗る生活が始まりました。
初めのうちは、塗っていくと綺麗になっていましたが、調子がいいな・・・と塗らなくなるとまた出てくるという繰り返し。だんだんその生活が嫌になり、痒みも辛いし見た目も目立つので「なぜ自分だけこんな目にあうのか?」と悔しさと悲しさと色々な感情に悩まされていました。この皮膚さえはぎ取ることが出来れば・・・とも考えていたそうです。
皮膚写真による時間経過
改善前
改善後
経過
漢方を開始してから経過は順調で、痒みがなくなっていき、赤みのある範囲が縮小していきました。見た目がどんどん良くなるので、気持ちの面で非常に前向きになれたようです。
毎日毎日必ず塗っていたステロイドも塗らなくて良くなって、それだけでもすごいストレスの軽減になり喜んでおられました!と同時に、ステロイドによる『体毛が濃くなる』副作用が無くなってきて、毛が薄くなってきたのもとっても喜んでおりました(^_-)-☆
漢方を始めてから、食事や飲み物に対しての姿勢が変わりまして、ジュースしか飲んだことがなかったのに、今ではお茶を購入したりしています。考え方自体がすごく変わってきて、同年代の方と比較すると相当しっかり者です!。
これからは再発しないよう気を付けつつ、体を大切にしていってくださいね~(#^.^#)
体験談
昔の自分のカラダの写真を見て、正直恐くなりました。たった8カ月の間に、漢方薬だけで乾癬がこんなにキレイになるなんて(#^.^#)昔は、ステロイドなしでは痒くていられませんでした。
高2の夏から乾癬は悪くなる一方でした。毎晩塗っていた薬は、私にとってすごくストレスでした。ステロイドを塗るために、お風呂に入ってお母さんに塗ってもらい、それを終わらせてから遊びに行ったり、もっと自由に好きな時に好きなだけ遊びたいなっていつも思ってました。でも、塗らなければ痒くてかゆくていられません。悔しくて涙が出る時もありました。ママに当たってしまうときもありました。
でも、理解してくれる周りにその時私は支えられていました。この3年半毎日薬を塗ってくれたママ。「かゆい」と言えば、「塗ってあげるよ」と嫌な顔せず塗ってくれる友達。私の体の些細な変化に気づいてくれました。
時には、【皮膚を取ってやりたい】と思うほど、この体がにくくて仕方ない時もありました。お風呂から出て、鏡を見るたびに苦しくてつらくて悔しくて…。時にはいっぱい出来た赤いポツポツをみて「気持ち悪い」と気味が悪くなることもありました……。
夏、海へ行った時も私は思い切ってビキニを着ました。乾癬のせいで不自由してる自分が情けなくなったからです。『負けない』って思ったんです。それでも、やっぱり他人の目線がこわくて、すごく辛かったです。他人からしたら「どうしたんだろ?」って思ってみてるかもしれないけど、私からすればとても見られることは辛いことでした。
長そで長ズボンしか着なかった私が、ここまで出来るようになったのは、きっと家族や友達、彼氏の存在のおかげです。あの辛いときから八か月。今では昔のくるしさがあまり思い出せません。
シモダ薬局さんにお世話になるようになって、私の人生は、180度変わることができました♥今までの努力がウソのようです。みるみるうちに良くなっていってくれます。今では「かゆい」とイライラすることはありません。初めは、漢方薬が苦くてつらかったけど(笑)今じゃ、飲まないとうずうずします。
ステロイドを塗っていた頃は、皮膚が薄くなる、弱くなる、体毛が濃くなるという副作用が目立ちました。いつも、腕や足には傷が出来てしまいました。でも、漢方に変えて、体毛は薄くなり♥皮膚も傷が出来ないようになりました♥正直こんなに早く、こんなに良くなるとは思ってもいませんでした。だんだん良くなる自分の体を見て、夢みたいでした。
同時に【また悪くなったらどうしよう】と、こわくなるときもありました。初めは、薬飲むのは辛いときもあったけど、自分の好きな時に好きなだけ遊んだり、夜更かししたり…体のことを気にせず【遊ぶときは遊ぶ】ができる今、本当に気が楽で楽しくて楽しくて仕方ないですっ♡
でも、私が今そう思えるのは一緒に自分のことのように泣いてくれたママ、心配してくれて一緒に私の体を治そうと協力してくれる友達、彼氏のおかげです。そして、「どうせ良くならないよ…」と弱気な私をここまでしてくれた下田先生。
私にあきらめなければ大丈夫を教えてくれて、ありがとう!!!心が、気持ちが変わると、全ての生活面が変わっていく気がします。
食生活…カラダに悪そうなものは、自分から避けるようになりました。(チョコ大好きだったのに)生活面…だらしなさが無くなった気がします。
「漢方薬を1日3回飲む」ということは、簡単なことではないです。でも、それを継続すること【今日はいいや】と思わない力、が、続けるということが私の生活面に繋がったんだと思います。1つできると他のこともやり遂げることが出来ます。
逆に、1つだらけると、他のことも【あとでいいや】となります。だから、私の中で【絶対】の【毎日漢方薬を3回飲む】は、私の外面だけでなく、内面も変えてくれました。
甘いものが大好きな私も、最近はどーしても食べたいときは、【カラダに(皮膚に)悪いだろうな...】と心配することもなくなり、【うめ〜からいいや♥】と気楽に考えて食べたいときは食べています♥【体に悪い...でも食べる】という考えだったときより【うまいしたまには食べよう。全然平気♥】と思って食べてる方が、皮膚の状態も違う気がしますし、気の持ちようもあると思います☆☆
初めは、食べたいものを良い気持ちで食べれないのはすごくストレスでしたが、時間が経った今、私は全てのことに私なりに向き合えています。変われています。
この漢方に出会えて、シモダ薬局の皆様、担当の下田先生に出会えて、心から感謝しています。私の人生を変えてくれて、楽しませてくれて、ありがとうございます。
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尋常性乾癬の改善例②
手のひらと足の裏の皮むけが激しい尋常性乾癬(50代男性)
症状
『尋常性乾癬』
『掌蹠膿疱症』から『乾癬』の診断へ。
最強のステロイドを塗るも、痒みで夜目が覚めてしまう・・・。
手のひらの皮がポロポロ剥けてみっともない気分。。。
足の裏に亀裂が入り、痛くてまともに歩けない( ゚Д゚)
ご来店前の状況
発症は約1年前に足の裏だけで、当初は皮膚科で『掌蹠膿疱症』だね!と言われていた。しかし、手のひらにも広がり、やがて全身に及び、段々と酷くなる症状に不安を覚えていると、別の医者から『乾癬』だと言われました。
現在最強のステロイドを塗りながら、かゆみ止めを内服していましたが、なかなか思い通りにならなかったため「ステロイド内服」を10日ほどして、抑えていました。
ステロイド治療では治る気配がないため、食事のことを独学で勉強し実践。その他、ビオチン、乳酸菌類、酵素、レシチン、等々良いというものは摂ってきました。それらによって大分良くはなってきたが、どうしても完治するまでは至れないため、漢方薬が良いとの情報を見てご予約、ご来店いただきました。
皮膚写真による時間経過
改善前
改善後
経過
ご本人の希望もあり、漢方薬を開始してからほぼ同時期にステロイドを中止する方向へ。念のために、前もって離脱症状が起こるであろう話はしておきました。食生活を徹底し、場合によってはステロイドを併用する事を考慮するということでスタートしました。
案の定、すぐに離脱症状が始まり足はパンパンに腫れあがり、浮腫みが酷くなりました。足の裏の亀裂もひどく、漢方の軟膏をどんどん消費していました。仕事をしながらのため、初めの3週間で数回ステロイドを併用しました。
その後、ステロイドを塗る範囲を減らしていくと使用しなくても大丈夫になってきて、スタートから2か月前後には「脱ステに成功した!」とまでおっしゃっておりました(^◇^)
継続して漢方を服用していくと、更に順調に推移していきました。リバウンドが激しかった時に行った血液検査では、肝機能の数値が上昇していて心配したものの、リバウンドが落ち着いてきたころの再検査では問題なし!
パンやうどんなどの粉もの、四つ足の肉、酒、乳製品、甘いもの、卵などを極力カットして辛い生活だったようですが、結果としてこんなに良くなったので、喜んでおられました(#^.^#)
ステロイドを中止してリバウンドを乗り切れば、皮膚疾患が治ると勘違いしているケースがあります。この方は、離脱症状が終わった頃には本当にきれいな肌になってきたので、これは離脱成功プラス乾癬治療の成功というダブルの大成功ですね~(*^▽^*)〇〇さん、本当に良く頑張って素晴らしかったです☆彡おめでとうございます!
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尋常性乾癬の改善例③
10年以上前から悩まされていた尋常性乾癬(50代女性)
症状
『尋常性乾癬』
ステロイド軟膏とサリチル酸を塗って症状は抑えていたが
塗るのをやめると厚みが復活し痒くなる繰り返しだった。
手と足の爪が変形し、人目が気になって仕方がなかった。
ご来店前の状況
発症当初は左ひざだけだったが、徐々に体に広がってきた。最強ランクのステロイド軟膏を塗っていれば、痒みも抑えられていて見た目もごまかせていた。
夏になると皮膚の症状が軽快することもあったが、秋冬になると悪化してしまっていた。
今後もずっとこのようにステロイドを使い続けていて、亡くなる寸前まで塗り続けるのか・・・と、思うと悲しくなり、何とか治る方法は無いのだろうか?と考えていた。また、最強ランクのステロイドを使用し続ける事にも不安を抱いていた。
そんな時、知人より当店をご紹介されてご来店いただきました。
改善前
改善後
経過
2014年11月から漢方を開始。今までの生活を振り返って頂き、できる事から生活の改善をしてもらいました。これまでいわゆる、好き放題食べ放題飲み放題といった具合で、お肉が好きだったりチーズが好きだったり、あま~いジュースが大好きで、夜になれば晩酌がスタートするという生活でした。
これを機に、甘いものやジュースは止めて、しっかりとデトックスすることに力を注いでもらいました。初めはゆっくりではありますが、少しずつ乾癬の範囲が縮小していきました。3か月ほど経過したころ、鱗屑部分がまだ厚いのとその部位の痒みがあるとの事でしたので、一時的に弱めのステロイドを併用しました。
ステロイドを塗る範囲を状況を見ながら減らしたり抜いたりしていき、2か月ほどで使用を完全に中止しました。以降、全くステロイドに頼らないで治療を続け、途中から処方をステップアップさせると急激に改善し始めました!
そして、2015年9月現在、ご本人曰く、消えたことが無かった腰(お尻)部分の乾癬が・・・遂にツルツルになり、とっても喜んでおられました!!(●^o^●)
肘の乾癬も完全に消失し、腿(もも)に若干残っているレベルまで落ち着いてきました(#^.^#)
「もう長袖を着ていないんです!今年の夏は肘を出しても大丈夫って思えると、本当に嬉しくなります(^_-)-☆」って喜んでいただけました。
また、気にされていた爪の乾癬も皮膚の改善とともに落ち着き、黄色や黒っぽかったのが全体的に通常の爪の色に近づいてきました。爪は伸びるのに時間がかかるため、もう少し掛かりそうですね。(足は間違えて逆側を撮影してしまいましたが・・・、両足ともほぼ同様です。)
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尋常性乾癬の改善例④
産後から症状が悪化した尋常性乾癬(S県30代女性看護師)
症状
『尋常性乾癬による痒みと皮がボロボロむける』
転んでできた傷がキッカケ?両ひざに乾癬発症
皮膚科で強いステロイドを塗るが再発してしまう
妊娠中は気にならなかったが、産後から皮膚炎が悪化!
ご来店前の状況
今思えば、約2年前に転んで怪我をし、傷が出来たことがキッカケだったのかも知れません。それから両ひざに皮膚炎が起こり皮膚科へ行くと『尋常性乾癬』と言われました。強いステロイドを塗り症状を緩和させ、中断すると再発。
それから妊娠すると、症状が楽になり気にならないレベルになりました。ホッとしていたのも束の間、産後から徐々に皮膚の炎症が強くなってきて、どんどん真っ赤になり範囲も拡大してきました。
色々と調べているうちに、ステロイドでは治る事は難しそうだと思い、漢方で改善している症例があるのを知りました。
ご来店時
改善後
経過
妊娠中はホルモンバランスが大きく変動するため、痒疹や自家感作性皮膚炎などを新たに発症する方も少なくありません。逆に、皮膚炎が劇的に改善するケースも見受けられます。この女性の場合には、明らかな改善傾向になったようです!
疲れやすい事、偏食があった上に妊娠後期から産後にかけての甘いお菓子の過食をしていた事、これらを考慮して食の改善と体質に合った漢方と栄養&解毒を実践していただきました。
開始から半月ほど経過すると、膝部分の乾癬の痒みが少し軽減し始めたとの事でした。飲み続けると、真っ赤だった膝下の乾癬が徐々に赤みが少なくなり、鱗屑(フケのような皮剥け)が出てきて徐々にこれが薄くなってきました。
体調面ではちょいちょいあった頭痛が起こらなくなり、血液がきれいになり細胞力がついてきたことが分かります。生理や授乳との関連があり、やや悪化したり改善したりをしばらく繰り返していました。
開始から1年半頃には肌がツルツルしており、多少の波がある状態で経過し、2年半頃には全く出なくなりました(^^♪本当に良かったですね~☆彡
女性ですので、美容上乾癬があるとかなり気になり肌を出すことが出来なくなります。スカートは履けないし、温泉も行くことが出来なくなってしまいます。これらの精神的ストレスに加え、痒みがあるので心が病んでしまう傾向にあります。皮膚炎を改善するということは、痒みのみならず精神的にもかなり意味のある事なんですよね~(*^▽^*)
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尋常性乾癬の改善例⑤
尋常性乾癬と思われる症例(60代女性)
症状
『手のひら足裏の痒みと皮剥け、亀裂による痛み』
精神的ストレスが原因か?掌蹠、肘膝、尻に発症
皮膚科で最強ステロイドを塗るが再発してしまう
一生塗り続けなければならないのが嫌
ご来店前の状況
数年前にかつてないストレスを感じており、寝つきも悪くなり精神的にかなりまいっている時があった。その頃は、食事も美味しく食べられなかったせいか痩せてやつれてきていた。
そんなころ、右手の親指にポツッと湿疹が出てきた。気にも留めていなかったが、徐々に範囲が拡大し手のひら側にも広がっていった。
心配になり皮膚科クリニックへ行くと、『主婦湿疹』と診断された。優しめのステロイドを使用していたが治らないので、東京の大学病院皮膚科へ。『掌蹠角化症』という診断でデルモベート(最強ランクステロイド)を出されました。
塗っていると症状は緩和し、喜んで地元の皮膚科へ通うようになりました。ランクを下げて使用し続けておりました。また別の病院の皮膚科へ通う事になり、デルモベートに戻ってしまいました。
このまま一生ステロイドを使用し続けないと、どうやらダメらしい。止めると悪くなるので、勝手に塗らない訳にもいかないし・・・。
一体どうしたらよいのだろうか??と悩んでいたところ、お世話になっている方から当店をご紹介されたそうです。
お世話になっている方というのが、当店で掌蹠膿疱症が良くなった方だったのです。その方の手のひらと足の裏が酷かったのをご存じだったようで、綺麗になったのを見て私も同じようになりたい!と思われたようです。
改善前
改善後
経過
見た目と肘や膝、お尻、手足など好発部位から考えると、『尋常性乾癬』だろうと思われました。
ご来店直前からステロイドを中止されたとの事でしたので、悪化を覚悟で脱ステを継続しました。
ちょこちょこご来店いただき、肌の状態を見せてもらいながら、亀裂に対処したり緩和する対策をしながら進めていきました。手足の悪化で亀裂を生じ、とっても痛くてツライ時期もありました。
本当に大変だったと思いますが、我慢強く粘り強く頑張ってくださいました!
落ち着いてきたように見えてから、急激に悪化することがあり、一時的にステロイドを使用したことがありましたが、最終的にはステ無しでとてもきれいな肌になる事が出来ました(*^-^*)
目標であった「ステロイドとお別れしたい」夢も叶い、ご本人様も喜んでくださいました!
本当に良かったですね~。
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尋常性乾癬の改善例⑥
抗がん剤治療で乾癬が悪化した症例(Tさん40代女性)
症状
『ほぼ全身に広がる乾癬による紅斑と痒み、皮剥け』
バファリン大量服用後、のどや粘膜、手足の腫れで入院、薬疹
その後、転んだ際に擦りむいて傷、カサブタから乾癬を発症
7~8年足のみの乾癬だったが抗がん剤5回目で急激に悪化
ご来店時までの状況
乾癬を発症したキッカケは、転んだ際に擦りむいて出来た傷やカサブタとの事でした。
実は、発症直前にこんな出来事があったそうです。
歯痛でバファリンを大量に服用していたら、クインケ浮腫(唇や瞼などが腫れあがる)、のどや手足が腫れてしまい危険で入院されていました。
副作用、薬疹との事でした。そんなことがあった直後に、乾癬を発症したので、無関係とは思えない感じがしていました。
その後は、皮膚の状態は良くもならないが悪化もしないという状況が続いていました。
そして、7~8年経過した頃に癌が見つかり切除することになりました。手術後には抗がん剤治療を受けており、その5回目の時に急に乾癬が悪化し始めました。
7~8年ほぼ眠ってくれていた乾癬がたった2~3日で全身に拡大しビックリしました!
抗がん剤治療を終えたが、乾癬が改善する予兆が無いため、当店をデリJ(地域紙)で知りご来店くださいました。
ご来店時の使用薬剤:マーデュオックス、ボンアルファ、ヒルドイド
改善前
改善後
改善前
改善後
改善前
改善後
改善前
改善後
経過
癌が見つかる以前、貧血だったこと。産後から体重が増えたこと。最近は、寒がりや冷え性が出てきたこと。野菜が少なく冷たいものが好きなこと。尿の回数は多いが尿量は少なく便秘があること。炭酸ジュースやお菓子が好きなこと。乾癬発症前にアレルギー反応があったこと。抗がん剤治療で乾癬が急拡大したこと。以上の状況を整理すると、いわゆる『湿熱』タイプ。
傷ついたであろう細胞や粘膜の修復、と同時にため込んだ老廃物を排泄することからスタートすることにしました。体質改善の為に、お菓子やジュースの摂取を改め、冷たいものを摂取する習慣を改善していただきました。
ご協力のおかげもあり、漢方開始7日目には体重が2キロ減少!尿量も増え大便の回数もやや増えました。その後しばらくは、排泄(デトックス)と皮膚の炎症を鎮める事を続けていき、徐々に乾癬の炎症が軽減していきました。体脂肪も減ってきたおかげか、朝の目覚めが良くなったり階段の上り下りが楽になったりと体が楽になってきた、とお話ししてくれました。寝つきも改善してきて乾癬の改善度合いも良好です。
時間経過とともに整理してみると、初めてご来店いただいたのが1月でした。5月には腕の乾癬は治癒に向かってかなり良好。手の甲の赤みが軽減してきたころです。
初めに乾癬を発症した足のスネはなかなか頑固で、軽症になったと思いきや再度炎症が強くなったりして繰り返していました。乾癬の特徴として冬は悪化する傾向があります。それ故、時期も手伝ってか夏までは順調に改善が続きました。秋以降は悪化しないかどうかの瀬戸際なので注意が必要です。
しかしながら、幸い悪化することはなく順調に改善、治癒に向かっておりました。一年経過した頃には、スネも痒くはない状態になり赤みもほとんどわからない程度でした。強い炎症だったために色素沈着がまだ残り、やや皮剥けがある程度まで改善できました。ボンアルファは調子が良いので途中で中止することが出来ました。
今までずっと続けてきた食事の習慣をコントロールし続けるのは、非常に難しいです。Tさんも皮膚の状態と相談しながら、甘いものを食べたり飲んだり、冷たいものを摂取しております。ただ、基本は「美味しいものをたくさん食べたい!」という思いが強い方なので、油断が続くとまた乾癬として出現してくるかもしれません。
今後も自分の代謝や自身の状態と相談しながら、人生を楽しんでいただけたらなあ~と思います☆彡あの状態からよくぞここまで改善出来ました。苦行も沢山あったと思いますが、よく頑張って乗り越えてくれました!お疲れ様でした(^_-)-☆そして、おめでとうございます。
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お待ちしております☆彡
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漢方薬による改善例
治療前(乾癬性紅皮症)
「乾癬」と診断され数年が経過。皮膚科に通いステロイドによる治療で落ち着いたり、悪化したりの繰り返し。まぁ何とかなっていたので、それで良しとしていた…
今回はいつもより範囲が広がってきて、ほぼ全身まで拡大中。
お腹や背中などは正常皮膚の部分が見当たらないくらいで、「乾癬性紅皮症」のような状態。真っ赤で皮膚温がかなり高い!
■治療後(改善例)はこちら
『乾癬』は改善が見込める皮膚疾患です
ステロイドを一生塗るのは耐えられない方
フケと見た目に悩んでいる方
かゆみが辛くてたまらない方
助かっている方もおります(#^.^#)
シモダ薬局にご相談ください!
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『乾癬』は私が担当いたします。
お困りの症状、状況をお伝えください。
適した「養生法」「治療法」を一緒に探し改善に導きましょう!
下田弘通
♦薬剤師
♦国際中医師
日水製薬㈱主催 全国7会場でサテライト放映『スキンケア研修会』講師
栃木中医薬研究会
『皮膚病に対する漢方での対応』講師
長野県84(ヤシ)の会
『バイオリンクと皮膚病』講師
栃木ヤクケンみどり会
『皮膚病に対するバイオリンク』講師
神奈川、東京、千葉ヤクケンみどり会合同zoom研修会
『皮膚病を通じて学んだこと』講師
群馬県薬剤師会主催「登録販売者 資質向上外部研修会」「薬局製剤研修会」講師
幼稚園にてお母さん向け子育て支援セミナー
『食品添加物について』『アレルギー対策について』講演
『FM群馬』『FMラジオ高崎』ラジオ出演ほか
群馬伝統生薬研究会元会長
群馬ヤクケンみどり会初代会長
群馬中医薬研究会副会長
乾癬ℚ&A
ℚ.人にうつりますか?
カンセンという言葉の響きからか、見た目からなのか伝染ると思われている方もおりますが、乾癬は細菌やウイルスの感染ではないので、人にうつることはありません。手をつないだり、一緒にプールやお風呂に入っても全く問題ありませんので、ご安心ください。
ℚ.どうして乾癬という病気になるのですか?
原因はまだはっきりと分かっていませんが、乾癬になりやすい体質(遺伝など)を持っていて、そこに食生活、睡眠の良し悪し、季節的変化、体調、飲酒、喫煙、ストレスなどが引き金となって乾癬を発症すると考えられています。
また、糖尿病や高脂血症、メタボなども発病を促進すると言われています。
ℚ.乾癬の上に付着しているカサカサ(鱗屑)は取ったほうがいいですか?
鱗屑は無理やり取り除かないほうが良いです。
取り除いたからといって改善するわけではないですし、剥がそうとする刺激によってケブネル現象を引き起こし、乾癬が広がってしまうことの方が心配です。
ℚ.乾癬は、お風呂でちゃんと洗った方がいいですか?
こすり洗いは厳禁です!
前の質問同様、擦ったりする刺激により乾癬が広がってしまったりする可能性がありますので、注意が必要です。石鹸やボディーソープなどを泡立てネット等を使い泡立ててからやさしく洗ってあげてください。
ℚ.漢方薬で改善するのに、どのくらいの時間がかかりますか?
一概にどのくらいとは言えません。
何故なら乾癬は難治性で、一般的に良くなったり悪くなったりを繰り返します。また、季節変動もあり冬になり乾燥したり寒くなると悪化する傾向にあります。ですので、どの季節から治療を始めるかによっても異なりますし、生活習慣の改善度によっても変化します。また、乾癬の状態や分類、反応性の良し悪しも人によって変わってきます。
ただし、しっかりと養生もして治療すれば、全く改善が見られないということは稀です。
ℚ.遺伝はありますか?
遺伝の関与もあります。
ご両親のどちらかが乾癬の場合、お子さんに遺伝する確率は20~40%と言われています(欧米データ)。日本人だと何故かかなり低い数値のようです。
しかし、ご両親ともに乾癬の場合、約50%ほど遺伝すると言われています。
とは言え、遺伝的要素を持ち合わせていても、それを発現する引き金がなければ乾癬は発病し辛いと考えています。
ℚ.漢方薬で完治はのぞめますか?
乾癬は難治性の疾患で、再発率も高めなのが現状です。とは言え、今までの食生活や睡眠などのライフスタイル全般を見直し、漢方薬等で治療していくことで、ほぼ症状がない皮膚を保つことは可能です。
やはり、再発するかどうかのカギを握っているのは食事や睡眠などの私生活です。根本治療を目指す場合、生活の見直しは欠かせません。体調をちゃんと管理できれば再発のリスクは低くなりますし、程度が軽く済みます。
乾癬についてのブログは、こちらへ➤➤➤乾癬の根治を目指す漢方
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