乾癬と血管新生に関して

乾癬と血管新生

乾癬と血管新生は

切っても切れないくらい重要な関係です。

血管新生に少しふれてみます。

乾癬は難治性の皮膚病の一つで、

世界人口の約2-3%が罹患しているとされる病気です。

画像の説明

メカニズムとして、

  • ケラチノサイト(角化細胞)の過度な成長
  • 炎症細胞の蓄積
  • 角質層内における過度の血管新生

これらによって

乾癬が現れてくるとされています。


乾癬は、

組織学、免疫細胞科学によると

皮膚の血管形成の変化が顕著な現象で

  • 血管新生の増加
  • 角質細胞の増加
  • 様々な免疫反応の異常

があげられます。

同様に

血管新生の過程で、

乳頭内で血管形成が進む。

この血管は、

本来無血管層の角質層へと伸びてしまう。

角質内の微小血管の増殖により

慢性乾癬のプラーク(局面)が組織化され、

以下の状態になる。

  • 角質ケラチノサイトの増殖
  • 角質層の不全角化による角質の肥厚
  • 炎症が乳頭の血管に浸潤

微小血管の変化は、

真皮の角質の肥厚化を先行する毛細血管が

蛇行状に増加することによりみられ、

乾癬プラークの活動性に富んだ部分を流れる

皮膚血管の流れの中に毛細血管の顕著な増加がみられる。

ケラチノサイトの活性、

細胞性免疫の変化において

成長因子やサイトカインの血管新生促進因子が分泌される。

それにより統制のとれなくなった

血管新生、角質層の増殖、乾癬プラークの形成は、

慢性炎症により支え続けられることになる。




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