2014.10.24
カテゴリ:(皮膚) 乾癬
乾癬と血管新生に関して
乾癬と血管新生
乾癬と血管新生は
切っても切れないくらい重要な関係です。
血管新生に少しふれてみます。
乾癬は難治性の皮膚病の一つで、
世界人口の約2-3%が罹患しているとされる病気です。
メカニズムとして、
- ケラチノサイト(角化細胞)の過度な成長
- 炎症細胞の蓄積
- 角質層内における過度の血管新生
これらによって
乾癬が現れてくるとされています。
乾癬は、
組織学、免疫細胞科学によると
皮膚の血管形成の変化が顕著な現象で
- 血管新生の増加
- 角質細胞の増加
- 様々な免疫反応の異常
があげられます。
同様に
血管新生の過程で、
乳頭内で血管形成が進む。
この血管は、
本来無血管層の角質層へと伸びてしまう。
角質内の微小血管の増殖により
慢性乾癬のプラーク(局面)が組織化され、
以下の状態になる。
- 角質ケラチノサイトの増殖
- 角質層の不全角化による角質の肥厚
- 炎症が乳頭の血管に浸潤
微小血管の変化は、
真皮の角質の肥厚化を先行する毛細血管が
蛇行状に増加することによりみられ、
乾癬プラークの活動性に富んだ部分を流れる
皮膚血管の流れの中に毛細血管の顕著な増加がみられる。
ケラチノサイトの活性、
細胞性免疫の変化において
成長因子やサイトカインの血管新生促進因子が分泌される。
それにより統制のとれなくなった
血管新生、角質層の増殖、乾癬プラークの形成は、
慢性炎症により支え続けられることになる。
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