油の常識は非常識!?

油の常識 ウソ ホント


殺人オイル トランス脂肪酸

油は三大栄養素の一つです。

日々の食事で摂取した大切な栄養素ですが、

とればいいというものではありません。

油も中にはとんでもない危険なものもあります。

その典型がトランス脂肪酸でしょう。

それは、欧米では「殺人オイル(キラーオイル)」と呼ばれてきたほど。

その「殺人油」がもっとも大量に使われているのがマーガリンです。

あなたは、マーガリンの別名が「プラスチック食品」であることを知っていますか?

フレッド・ロー「マーガリン大実験」

「マーガリン大実験」と呼ばれる仰天エピソードがあります。

彼は、アメリカの有名な自然保護運動家です。

1960年代、自然食品店を経営していたのですが、

常連客からショッキングな話を聞かされます。

「マーガリンってのはプラスチックそっくりさ。脂肪分子に水素を添加して合成したものだからね。」

客は食品加工の技術者。だからウソとは思えない。

フレッドは水素添加を「オイルをプラスチック化する」と呼んでいることに唖然とした。

そこで、彼はマーガリンを戸外に放置する実験を開始した。


「プラスチックなら腐らないだろう?」



結果は、まさに技術者が言う通り。

プラスチックと同じく、まったく虫も寄り付かなかった。

彼も「マーガリンはプラスチック食品」という結論に達した。

この結果を公表したことで、全米は騒然となった。

アメリカでは、マクドナルドのフライドポテトが

「2カ月以上放置しても腐らない」と話題になった。

その理由が、このトランス脂肪酸なのです。

つまり、プラスチック油でコーティングされているので、腐らない!

殺人オイルの誕生秘話

日持ちを良くする油が殺人オイルに! !

なぜ、油に水素を人口添加する技術が生まれたのか?

本来、食用油は不安定で酸化しやすい。

そこで油脂業者は日持ちを良くするために、

脂肪分子に水素原子を結合させるという技術を発明したのです。

すると、酸化、劣化しない!まさに、『奇跡の油』と絶賛されました。

それに、外食加工業者が飛びついた。

油が酸化すると、有害な過酸化脂質となる。

これは、発ガン性など様々な毒性を発揮します。

だから、酸化しない油は、最初「健康オイル」として

食品業者から大歓迎されたのです。


しかし、その後この「奇跡の油」には

恐るべき毒性があることが次々に判明していったのです。

その毒性とは・・・

  • 心臓病 平均より2倍摂取する人の心筋梗塞は3割増(米国8万人調査)
  • 糖尿病 発症リスクを3割高める(ハーバード大報告)
  • 発ガン 細胞活性を阻害、ガン原因の活性酸素を発生させる
  • 注意欠陥児 脳酵素を破壊し、注意欠陥多動性障害(ADHD)を発症。(オックスフォード大報告)
  • 認知症 脳機能が早く低下、老化する(米、健康加齢研究所)

アメリカ政府は全面禁止を断行

FDA(米食品医薬品局局)もその毒性を認めた。

そして国民の生命を守るために、最後の決断に踏み切ったのです。

【トランス脂肪酸、禁止へ。食品使用「安全と認めず」米FDA、食品に用いることを原則禁止】

この決定で、2014年1月、全米の市場からトランス脂肪酸入りの食品は全て消え失せたのです。

FDA局長によれば、

「禁止により、年間2万人の心筋梗塞患者の発生を未然防止できる」という。

さらに「心臓疾患による死者数も7000人減らすことができる」

欧州でも同様に厳しい規制が進んでいます。

例えばドイツは

「マーガリン摂取とクローン病の因果関係が証明された」

ことを根拠に、マーガリン使用を規制しています。

一方、日本ではいまだ「殺人油」配合のマーガリンは売られ続け、

加工食品にはたっぷりとトランス脂肪酸が使われているのです。

盲点は、クッキーです。

サクサク感を出すショートニングは、トランス脂肪酸を大量に含みます。

表示に

  • 「加工油脂」
  • 「ファットスプレッド」
  • 「植物用精製加工油脂」

などとあったらほぼ確実に、殺人オイルが使われています。

その他、レトルトカレー、菓子パン、スナック菓子、

アイス、サラダ油、ドレッシング、マヨネーズにまで多用されている。

WHOは安全基準を総カロリー1%以下と勧告しています。

大人はフライトポテトを44g食べただけで突破してしまうのです。

健康オイル神話、崩壊

15%早死に!リノール酸神話崩壊!

健康オイル神話の崩壊は、まだあります。

その典型が、リノール酸神話でしょう。

リノール酸は必須脂肪酸の一つで、

不足すると「成長が止まる」などの欠乏症になります。

そこから健康オイル神話が生まれたのです。

「老化防止」「若さを保つ」などなど

リノール酸をたっぷり含むことをうたい文句に、

サラダ油などが大々的に売られてきました。

しかし、そこに一人の油脂専門家が重大警告を投げかけています。

名古屋市立大学薬学部の奥山教授です。

彼は、日本人はリノール酸摂り過ぎ症候群と警鐘を鳴らします。

体重60kgの人に必要なリノール酸の量はわずか2gで、

食パン2枚でオーバーする量。

普通の食事で十分なのです。

怖いのは過剰摂取の害。



摂り過ぎ症候群とは、

  • 早死に 過剰にとると15%も早死にします。
  • ガン 過剰摂取は発ガンを促進します。
  • 高血圧 はやり、過剰で血圧が上昇する
  • 学習障害 ネズミ実験でも、物覚えが悪くなる
  • 視力 動物実験で視力の低下が確認されています。
  • ぜんそく 平滑筋収縮作用で発作を起こします
  • 心筋梗塞 その他、脳梗塞を発症します。
  • アレルギー 過剰だと発症を促進します。


    これら有害リノール酸を多く含むサラダ油は避けるべきでしょう。

それは「紅花油」「コーン油」「ひまわり油」です。

一方、対照的に「健康に優れる」と専門家が推奨するのが

α-リノレン酸系です。

それは「シソ油」「魚油」「海藻」などに多く含まれます。

α-リノレン酸系は、リノール酸過剰で現れる症状を、

全て正常にしていくのです。

つまり、アブラには人を治癒する脂肪と殺す脂肪の2極が存在するのです。