母乳育児の良さ③

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引き続き、母乳育児の良さについてです。

今回は、母乳育児が

『どんな病気の予防に役立つか』
『母乳育児が進まない理由』

についてです。

アメリカ小児科学会の勧告によれば、
母乳育児は様々な病気の予防になることがわかっています。

予防できる病気

発生頻度や重症度を減らす強い証拠がある病気としては、

  • 細菌性髄膜炎
  • 菌血症
  • 下痢
  • 呼吸器感染症
  • 壊死性腸炎
  • 中耳炎
  • 尿路感染症
  • 早産時の遅発性敗血症
    新生児期以降の乳児死亡率を21%減少させる

予防できるであろう病気

発生頻度を減らすことが示唆される病気としては

  • 乳幼児突然死症候群(1歳までの)
  • 糖尿病(Ⅰ型、Ⅱ型)
  • リンパ腫
  • 白血病
  • ホジキン病
  • 肥満
  • 高コレステロール血症
  • 喘息

などがあげられています。

親でしたら自分の子供が病気になって欲しくない、と思うのが普通でしょう。母乳ってこれだけメリットがあることがお分かりいただけたかと思います。では、なぜこんなに素晴らしいものが全員に浸透しないのでしょう?
平成17年の厚生労働省のデータでこんなものがあります。


授乳について困ったコト(母乳栄養、人工栄養、混合栄養の方)

  • 母乳が不足気味
  • 母乳が出ない
  • 外出時に授乳できる場所がない
  • 赤ちゃんがミルクを飲むのを嫌がる
  • 赤ちゃんが母乳を飲むのを嫌がる
  • 母親の健康状態
  • 授乳が苦痛、面倒
  • 仕事の都合で思うように授乳ができない
  • 相談する人がいない



母乳の不足などが原因で、母乳育児の障害となっているケースが非常に多いようですね。赤ちゃんにやさしい病院の助産師さんに聞いた話ですが、母乳が出ないお母さんって実は本当に少ないみたいなんです。出ないからって諦めちゃってたり、ホルモンの働きが悪かったり、母乳の元である血液がしっかりと作れていないだけだったり・・・
95%くらいの方は、母乳が出るそうです。母乳を作るには漢方薬が活躍できます!



では、次回は母乳に含まれるカロテノイドのお話です。




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