母乳育児の良さ① 〜バイオリンク研修会より〜

画像の説明

先日、東京の市ヶ谷にてクロレラ工業さん主催のバイオリンクの研修会に行ってきました。今回の内容は、『母乳育児』と『乳癌』に関してでした。役立ちそうな内容でしたので、何回かにわたって書いてみます。

今回は、母乳育児の大切さに関してです。

世界的に母乳育児を推奨する「ユニセフ」「世界保健機関」

世界的に母乳育児を広めるために頑張っている団体と言えば、「ユニセフ(UNICEF)」と「世界保健機関(WHO)」です。世界では、3秒に1人の割合で、5歳未満の幼い命が失われているようです。3秒に一人ですから本当にものすごい数です!その大きな要因は、適切な新生児ケアができていないこと!そして、この新生児ケアの大切なカギとなるのが、母乳による育児です。

母乳は、赤ちゃんにとって必要な栄養素が全て含まれている【完全食品】と言われます。成長に必要な成分のみならず、様々な病気やアレルギーから赤ちゃんを守る免疫物質も含まれています。と同時に、授乳時に赤ちゃんと触れ合うことで、赤ちゃんの精神的な発達にも大切な影響を与えているとも言われています。さらに、母乳による育児は、お母さん方の身体を守る役割も果たしています。(ユニセフのホームページより

そして、『赤ちゃんにやさしい病院』の展開をすすめ、審査に合格した病院のみ認定されています。以下がその条件です。

母乳育児成功のための10カ条(ユニセフ・WHOによる共同声明)

1.母乳育児の方針を全ての医療に関わっている人に、常に知らせること
2.全ての医療従事者に母乳育児をするために必要な知識と技術を教えること
3.全ての妊婦に母乳育児の良い点とその方法をよく知らせること
4.母親が分娩後、30分以内に母乳を飲ませられるように援助すること
5.母親に授乳の指導を十分にし、もし、赤ちゃんから離れることがあっても母乳の分泌を維持する方法を教えること
6.医学的な必要がないのに母乳以外のもの、水分、糖水、人工乳を与えないこと
7.母子同室にする、赤ちゃんと母親が一日中24時間一緒にいられるようにすること
8.赤ちゃんが欲しがるときに、欲しがるままの授乳を進めること
9.母乳を飲んでいる赤ちゃんにゴムの乳首やおしゃぶりを与えないこと
10.母乳育児のための支援グループ作りを援助し、退院する母親に、このようなグループを紹介すること



この条件をクリアしなければ認定病院になれないので、日本でもまだまだ数は少ないのが現状です。しかし、認定されることだけが大切なのではなく、お母さんやお父さんたちがちゃんと理解する事のほうがよっぽど大事です。

「粉ミルクが楽だから・・・」
「母乳なんてあげるのは大変だから・・・」

自分のためにも、赤ちゃんのためにも、これからもっともっと母乳の大切さを皆で理解し、後世に伝えていくべきことだと思っています。

母乳育児のメリットは計り知れないものがあります!!赤ちゃんにも母親にもお互いちゃんと利点があるのですね。次回はその辺のお話をします。



a:3170 t:1 y:0